平成16年3月定例会(第1回) − 03月12日−03号
◆24番(橋本信一郎君) [登壇]
通告に基づきまして、3点お伺いします。1点は、大分県教育委員会一斉学力テストについて、それから小学校の補助教材について、それから小学校現場における10項目の要求についてでございます。
まず、県教委の一斉学力テストの結果について、私は6月議会において、日田市内で統一学力テストを実施したらどうかということと学校の情報公開、特に数値情報の公開を進めるべきでないかと質問いたしましたが、その後、県教委が、昨年、小学校5年生と中学2年に対して一斉学力テストを実施した。さらに、情報公開についても、県教委は、先月の25日に郡市別の教科別偏差値平均を公表したと、これは非常に大分県の教育を前進させるのに大きな効果があったと思います。
日田市の小学校5年生の学力はもう県下でトップであると、先ほど答弁もございましたけれども、大変立派な成績でございました。中には、偏差値が60の学校もあったというふうに聞いております。日田市の学力は低いのではないかという私の懸念は全くの杞憂でございました。
また、県の発表によれば、小学校の場合、大規模校、25学級以上の大規模校と6学級以下の小規模校では、大規模校の方が数値が高くなる傾向が出ているという発表もあります。日田市で答申の出ている小学校の適正化規模を考える上でも、非常に興味深いものがあります。
とにかく、一斉学力テストとその情報の公開をなさいました広瀬知事と県教育委員会のご英断には敬意を表します。
さて、お伺いします。この種のテストは、継続しなければ意味がないと思いますが、このテストは今後継続して実施されるのかどうか、お伺いしたい。また、9月議会で教育長が検討するとおっしゃった従来日田市で行われていた3種類の学力テストは、これはどうなったのか。あるいは、このテストと県下一斉学力テストの関係はどうなるのか。また、テストの実施日は、今後どういうふうに調整されるのでしょうか。
次に、教育長は、6月議会で「日田市の情報公開は県の動向を見て」というふうに答弁なさいましたが、県は郡市別に偏差値を発表いたしました。今、日田市における情報公開について、教育長はどのようにお考えでしょうか。各学校において、保護者に数値の情報公開をするお考えはあるのでしょうか。
それから、今回の立派な成果は、今回だけに終わるものではなくて、今後維持されなければならないというふうに考えます。ただ、先生方の個々の技量だけに頼るのではなく、よいものはシステムとして標準化されて、日田市共通の財産とならなければならないというふうに考えます。
そこで、お伺いします。結果のよかった学校の学習の進め方、指導法というものは、これは数値との関係で、どこの学校の創意工夫がよかったかどうかということがわかると思います。これは、そのやり方として、あるいはシステムとして維持されていくのでしょうか。あるいは、その成果の上がった指導法というのは、他の学校にどのように展開されて伝えられて、そして全体の日田市の小学校、あるいは中学校の学力を向上させていくのか、この点をお伺いいたします。
さらに、9月議会では、三芳、咸宜、光岡は習熟度別授業を取り入れているというふうに聞きました。そのとき、導入前と後ではどういうふうに変わったかと教育長に質問いたしましたが、そのときの答弁は「はっきりしたデータを私は受け取っておりません」ということでしたが、今回はデータをお持ちだと思いますので、どういうふうな変化があったのか、お教えください。
もう一つ、同じく9月議会で、日田市教育委員会はデータを各校に任せるのではなくて、すべてのデータを教育委員会で素データとして把握して、教育委員会として独自で分析してはどうかというふうにお伺いしましたが、これは今後どういうふうになるでしょうか。
次に、小中学校の現場における10項目要求ということについてお伺いします。
市内小中学校では、毎年春になると行われるという、その学校長に対する教職員組合の10項目要求職場交渉があるというふうに聞きました。これはどういうものでしょうか。この交渉は、いつごろから行われているのでしょうか。今も行われているのでしょうか。要求の内容はどのようなものであるか、10項目の具体的な内容を教えてください。
次に、いわゆる平和授業の補助教材についてお伺いします。
ある保護者から、このようなものが小学校で授業として行われているといってプリントをいただきました。これがそのプリントでございます。「おきなわ島のこえ」というテーマです。この「おきなわ島のこえ」というのは、原爆の図や南京大虐殺、アウシュビッツ大虐殺の図などをかいた丸木位里さんとう画家が書いたものです。
その一部を読みますと、
ほうだんがとだえて、ほっとしたときでした。
3にんの日本兵がきて、どなりました。
「日本兵がおきなわをまもる。日本兵が日本をまもる。おまえたちは、はかからでろ。でないところすぞ」
みんなはおそろしくなって、はかをとびだしました。
くめ島では、具さんが日本兵にころされました。おくさんも5にんのこどもも、ころされました。朝鮮のひとだから、スパイになりやすいというのでした。
日本兵にきょうりょくしなかった島のひとたちも、おおぜいころされました。
とかしき島では、村のひとたちがおたがいにころしあって、しんでいきました。
「もうにげられない。おまえたちはしね」
日本兵がめいれいしたのです。
「手りゅうだんをください」
「だめだ。かみそりで、くわで、かまで、ぼうでやれ」
これは、日田市内の小学校2年生の補助教材です。2年生ですよ、小学校。私は大変驚きました。これ驚くのは、これ私だけでしょうか。この今私が読んだ分だけでも、「ころすぞ」「日本兵にころされました」「こどももころされました」「おおぜいころされました」「ころしあって、しんでいきました」「おまえたちはしね」、7回も「殺す」と「死ね」という言葉が出てきます。しかも、殺すの主語は日本兵です。殺される対象も日本人です。日本兵はまるで敵兵のようです。
戦争中は、個々の事象としてはいろんなことがあったと思います。しかし、これは、この今の読んだ状況が沖縄戦のすべてではありません。大田実海軍中将は、自決する前に、「沖縄県民斯ク戦ヘリ、県民ニ対シ後世格別ノ御高配ヲ賜ランコトヲ」という異例の打電をしています。
教育長は、この教材を見たことがありますか。この補助教材は何の授業で行われているんですか。この平和授業というのは、もともとどのような教育課程で行われているのですか。これをお伺いします。私が見た補助教材の全部に疑念があるわけではございませんが、この「おきなわ島のこえ」には、少なくとも子どもの発達段階に即しているかどうかということには非常な疑念があります。教育長の感想をお伺いしたいと思います。
後は自席から再質問いたします。
◎教育長(諌山康雄君) [登壇]
24番議員のご質問にお答えをいたします。
7番議員にもご説明申し上げましたように、日田市の小学校5年生につきましては、教科別偏差値、県全体の平均を上回り、国語だけでなく、算数も23郡市中上位に位置しております。中学校につきましては、国語、算数は全国平均と同程度ですが、国語、算数、英語とも県平均を下回っているという状況でございます。
具体的に申しますと、小学校の国語では、話すこと、聞くこと、書くこと、読むこと、言語事項の4つの領域ではすべて全国基準を上回っており、特に書くことや言語事項が10ポイント以上上回っています。小学校の算数は、数と計算、量と測定、図形、数量関係の4つの領域があるわけでございますけれども、すべて全国基準を上回り、特に数と計算、量と測定、数量関係においては10ポイント以上上回っております。今までの指導法の工夫改善が生きてきたんじゃないかというふうに思っております。
ただ、中学校の国語は、4つの領域のうち、話すこと、聞くこと、書くことが2ポイント、言語事項が8ポイント、全国基準を上回っておりますが、ほかは下回っています。中学校の数学は、3つの項目のうち、図形が14ポイント、数量関係が5ポイント、全国基準を下回っております。中学校の英語は、4つの項目のうち、聞くことが2ポイント、読むことが1ポイント、全国基準を上回っております。
全国基準を上回っています小学校の国語と算数、中学校の国語などにつきましては、これまでの指導をさらに充実させますとともに、全国基準を下回っています中学校数学の図形の領域や中学校英語の話すことの領域におきましては、少人数指導や習熟度別指導を取り入れるなど、指導法の工夫改善を図るように、各中学校に指導をしてまいりたいというふうに思っています。
習熟度別授業やティームティーチングなど、指導法の工夫改善に取り組んだ学校の実施前と実施後の状況でございますけれども、ある小学校を例にとりますと、実施前の平成12年度の偏差値平均が50.9であったのが、実施後の平成14年度に55.7と伸びております。また、偏差値平均の5段階分布状況で比較しますと、4の段階と5の段階の子どもたちが、実施前には約39%であったのが、実施後には約65%となり、着実に指導の効果が上がったことがうかがえます。
これまで、標準学力検査は、各校の児童、生徒の実態を把握し、その後の指導に生かすという趣旨で、3つの全国標準学力検査の中から各校ごとに選んでまいりましたが、来年度も県教委が県下一斉に基礎・基本定着状況調査を実施しますので、それにあわせ、標準学力検査を一つに絞って実施する予定でございます。
結果の分析につきましては、県教委の手法をおかりしながら、現在の得点状況、学校規模別や学級規模別、フロンティアスクールとそれ以外の学校など、データとして分析し、以後の参考にして、比較検討や追跡調査のためにも検査結果を蓄積してまいりたいと思っております。
また、成果を上げています学校につきましては、その取組がその学校の伝統となり根づくよう、人的配置や要員の確保に努めてまいりたいというふうに思っております。指導法の工夫改善で生み出された習熟度別指導やティームティーチング指導や少人数指導などは、できるだけ多くの学校で実践されるよう、指導主事を通して広げてまいりたい。そういうふうに思っております。また、先進的な取組を行っている学校が研究発表会で授業公開を行いますので、積極的な参加を呼びかけ、自校の取組に生かすように働きかけてまいる所存でございます。
次、学校現場における10項目の要求ということでお答えをします。
ご質問の10項目につきましては、全県下一斉に、職員団体が、各学校分会が学校長に対し要求しているものでございます。内容につきましては、病気休暇や年次有給休暇を保障することや女性の権利を保障することなど、10項目にわたる要求でございます。
県教育委員会から平成15年度6月、職場交渉について、校長はみずからの権限と責任に属する勤務条件、具体的には勤務時間の割り振りだとか執務環境の整備などに関する事項については、交渉の当局となり得る、また、確認書の手交もできるという判断が示されたところでございます。
市教育委員会としましては、今後、職場における交渉については、校長がその権限に基づくみずからの責任において主体性を持って決定すべき事項、いわゆる管理運営事項と職員団体との交渉によって決定すべき事項、いわゆる適法な交渉事項、あるいは職員団体から要望にとどまる事項などの違いについて明確に区別した上、適切な対応がなされるように指導してまいりたいと考えております。
最後に、「おきなわ島のこえ」というものにつきましては、私は中身について知っておりません。ただ、今議員ご指摘のように、お話を聞いただけで、2年生の教材としてはやはり適切ではないというふうに判断ができるんではないかというふうに思っております。
以上でございます。
◆24番(橋本信一郎君) 例えば、習熟度別で、今回の調査によって明らかにその成果が上がったという数値がはっきり出ているということは、本当に、大体予想はされましたけれども、数値で証明されてよかったと思います。こういうふうに、いろんな各学校の創意工夫の中、したことをその数値によって証明していく、立証していって、よりよいものを高めていって、ほかの市全体の教育のレベルを上げていくというのが、こういう統一テストの最大の目的、効果ではないかというふうに思います。
それで、私は思いますけれども、そのデータの分析が、私は余りそのデータが生かされていないことが多いんじゃないかと思います。ただ、何段階、5段階で人数がふえたとか、偏差値が幾つになった、学校別の偏差値がどうだと、これはもう初歩の初歩のデータの分析の仕方だと思います。これはもっと統計学的にきちんとした分析の手法を確立することによって、日田市の教育の問題点を発見して、さらにいい効果を上げていくことができるんじゃないかと思います。民間会社では、品質管理というのが行われていますけれども、QCの七つ道具なんていうのもございます。
例えば、成績のいい子には、どういう子が成績のいいのかと、要因別に分けて考える。要因別に分布をとってみるようなことをすれば、かなりふだんの生活指導から何かからもその改善ができるんじゃないかと思います。以前見た新聞では、朝食を食べる子と食べない子では成績が違うというようなデータもあります。これはもう簡単に各学校で調べることができるわけです。例えば、勉強時間1時間以内か30分以内かによって、それの効果も出るでしょうし、あるいは国語の成績のいい人は社会がいいとか悪いとかですね。そういうこともずっと分析ができると思います。
教育委員会として、全部の学校のデータをとらえるかどうかということに対しては、ちょっとお答えがなかったような気がしますし、集めて、今後そういうデータの分析の手法を確立するのはどうかと、場合によったら統計の専門家とか、そういう専門の方から指導を受けてもよろしいんじゃないかというふうに思います。
それから、小学校の現場における10項目要求というのは、これは現場の校長先生方が非常に困っておられるというふうな話を聞いた。
その要求項目というのが、もうちょっと読みますと、「病気休暇並びに休養のため年次有給休暇を保障すること、女性労働者の権利を保障すること、休憩、休息時間並びに休息室を保障すること、労働時間に関する問題は職場交渉で決定すること、労働時間、労働軽減のため、要員の確保や行事の精選に努力するとともに、職場労働安全衛生体制の確立を図ること、週5日制度の趣旨を徹底させること、研修の自由や校外研修、自宅研修を保障すること、出張旅費は公平民主的に支給し、増額に努めること、職場における労働組合活動についてはこれまでどおり尊重すること、職員会議の決定を最大限尊重すること」というふうになっておりますけど、これ間違いないでしょうか。いいですかね。はい。
これはさっき教育長がおっしゃいましたけれども、まずこういうような項目が、現場で交渉する議題として適当なものかどうか。校長に、これをいいとか悪いとか言う権限があるのかないか。あるいは職場の労働分会が、その当事者としての適格性があるのか。どれが、校長が主体性を持って決定すべき事項、いわゆる管理運営事項なんでしょうかと思います。これはどういうふうになっているのか、教えてください。
それから、「おきなわ島のこえ」は、教育長はこれを見たことがないというふうにおっしゃいますけれども、これは何の時間で取り上げられているのか、道徳なのか、その他の何か特別活動なのか。とするならば、これは教育課程内として届け出がなければおかしい。届け出がないとするならば、これは教育課程外ではないか。しかも、これは補助教材、副教材だけを届け出しているというお話でしたけれども、たしか県の教育長の通知では、補助教材の取扱いだと思います。これは補助教材だと思いますけど、これはいかがでしょうか。
それから、先ほど12番議員が読み上げた「悪魔が長靴」云々というのは、これは授業をした後にプリントを回収したというふうに聞いております。回収したっていうことはどういうことだろうなと、これは平成12年に県の方で非常に問題になった教材ですね。この問題になった教材ということを認識した上で使っているからこそ、回収したんではないか。今回、教育委員会が各教材の現物を収集していただきましたけれども、この「おきなわ島のこえ」というのも、これは現物が上がってこなかった。何で上がってこなかったか。多分、ひょっとしたら、これはまずいなという認識があった上で、これを使ったんです。
今後、教育委員会としては、この補助教材、現物ですね、どういうことをするのかももちろん今回初めて把握したんじゃないかと私は疑念を持っておりますが、今後は、内容もともかく、どういう補助教材を使うのかも、あわせて教育委員会の方で把握していただきたいというふうに思います。こういうところをお答えください。
◎教育長(諌山康雄君) まず、最初のデータを全校集めるのかということでございますけれども、今からといいますか、今までよりも正確に全校を集め、それを日田市のデータとして分析をし、それ以後の指導に生かしたいというふうに思っております。
例えば、今、今回のデータで、例えばフロンティアスクールとフロンティアスクール以外の学校で成績はどうかとか、あるいは規模別、学校規模別の得点状況はどうかというようなデータを今つくっておりますけれども、ただ、それは今先生がおっしゃったように、個人にもう少しかかわるような分析をというようなところまでまだ至っておりません。学校ごとのといいますか、学校規模とか、そういう研究を受けた、受けないとかいうようなこと、今はそこの状態ですので、非常に難しいことだと思います。個人個人についてデータをつくるというのは難しいことでございますけれども、今から後できるかなと思いながら、検討してみたいというふうに思います。
それから、団体交渉ということで、団体交渉というのは結局管理運営事項じゃなくて、労働条件、その他について交渉するわけで、今度の10項目の要求というのは、校長さんが年休を認めるとか認めないとかいう、そういう自分自身の権限に属するものでございます。ですから、全校とも時間外に、その話し合いという形で行っております。交渉ではございません。
それから、補助教材については、補助教材というのは、私どもは先ほどの議員さんにもお話しましたけれども、届け出をしますけれども、ただ、そういう授業の補助にはなるわけですけど、そういう資料というのは、逐一集めますと、もう各時間、毎時間毎時間、算数で使う、国語で使う、理科で使う、あるいはそういう道徳、平和授業で使うというようなことで、膨大な数でございますので、それはやはり校長を中心として、そういう資料については考えていただく方が妥当ではないかというふうに思っております。
それから、先ほどのプリント、私どもは、今回につきましては、平和授業につきましては、題目と中身といいますか、その現物は集めませんでした。内容というよりも、どういう授業をしたかというので、題目だけということで集めました。それにしましても、やはり先ほどさきの議員さんがご指摘のような名前は上がってきましたし、今出ております「おきなわ島のこえ」ですか、「いのちこそたから」というところの資料も上がっております。ただ、中身については、私が詳細に知りませんし、そのデータは集めませんでした、資料としては、現物は。
以上でございます。
◆24番(橋本信一郎君) じゃ、どこから行きましょうかね。まず、10項目ですけれども、これは交渉かどうかとかいうよりか、本当にこれが、校長がこれへ印鑑押せって迫られるみたいなんですけれども、印鑑を押す義務があるのか、あるいはそこで職場で話し合う、あるいは本当にこれは管理項目ですか、全部。私は、そうじゃないような気がしますけれども、それが1点ですよ。
それから、まずデータもそうですけれども、これ、データの取扱いというのは、まず本当にばらつきがどこにあるかというところから見ることによって、問題が見えてくると思うんで、そこのところを注意して、今後、本当に分析のやり方を確立して、それを時系列に記録していって、どういうふうに変わったかという、せっかくのデータですから、これはぜひ宝の持ちぐされにしないようにしていただきたいなと思います。これはまた聞いていきたいと思いますけど。
それから、まず平和授業のやつですね。補助教材、それは算数でどうだらこうだらっていったら、それはいっぱい全部使うわけですから、それは問題かもしれませんけれども、基本的に県の教育委員会から補助教材は非常に注意して取扱えという通達が何遍も出ているわけです。それは何で出てるかというと、主にその学校で行われている平和授業とか、そういう授業のことを対象に通達が出されているんだと思います。算数の補助教材のことを、どうのこうの言ってるわけじゃないと思います。
だから、これは年4回やっているというさっき答弁がありましたけれども、ここのところは当分注意してウオッチしていただいた方が、監視していただいた方が私はいいと思います。
要するに、こういうことを親も知らない間に、学校で、やられてていいのかと、親には教育権があると思うんですね。子どもの人格の形成だとか、そういうものに関する価値観について、それで学校がこうだということを教える以前に、親がそういうのは受けさせたくないという権利があると思います。だから、もし仮に、私がこの小学校2年生の親で、こういうことを授業しますっていったら、私はこの授業にはもう出なくていいと、受けさせませんということをはっきり申し上げたいと思います。
そして、いわゆる平和授業のやり方ですけれども、小学校でも中学校でも子どもに必ず感想文を書かせるんですよ。私の体験では、同じように小学校6年生と中学生も、そういう授業をした後に、800字詰めの原稿に感想を書けっていうわけです。しかし、こういう教材を与えられて、そして感想文を書けと言われても、ほかの資料に当たらない限り、私でもこれは反論というか、自分の考えを書くことはなかなかできないと思います。ですから、大抵の子どもの場合は、日本は、その資料に書いてあるように、こんな悪いことをしましたと、日本人て何て悪いやつなんだろうと、もうこんなことはしません、ごめんなさいというようなことになるんじゃないでしょうか。
こういうやり方は、見方によっては、戦時中やったような、あるいは今他国で、全体主義国でやっているような、一種の思想統制じゃないのか。あるいはそのすり込みというか、資料を与えて、それを感想文書かせて、上書きさせてというのは、洗脳と近いような問題というふうに思います。私が実際に見た体験ですけど、私が実際見たそのものでは、「その戦わなければならないときもある」「場合もある」と書いた子どもの感想文に、そこに赤線を、びやっと引かれて、そして「本当にそうだろうか」と毒々しく書かれておったですよ、赤いインクで。
例えば、平和授業、ここに1冊本があります。これは「おじいちゃん戦争のことを教えて」というアサヒビールの顧問の中条高徳さんという方が書かれた本であります。これは高校2年生の孫娘がアメリカに留学したときに、アメリカ人の教師に、第二次世界大戦のとき日本の立場はどうだったのかというふうに聞かれて、何にも知らない孫娘が陸軍士官学校出身のおじいちゃんに「おじいちゃん戦争のことを教えて」ということで書いた本なんです、これは。
ここには、かつて敵だった国の人間の戦争体験を聞き、人間の業としての戦争を掘り下げて考えようという姿勢があり、孫娘が、次のように書いてあります。「授業そのものがまずカルチャーショックだった」と、「40分の歴史の授業で、先生がしゃべるのはせいぜい10分、あとは生徒の報告とそれに対する質疑応答に当てられる。質疑応答は議論となり口論になることも珍しくない。アメリカの授業は、考えること、考えたら論理的に皆を説得できるように表現することだった」と、「そして、何より大きなショックだったのが、主張すべき自分の意見がないことだった」というふうに、この孫娘は書いているわけです。
つまり、アメリカでは、いろんな立場から物事を見て、そして論理的に検証していこうというような、そういうアプローチの仕方があると思います。今みたいに、事実かどうかわからんような、あるいはそういう情景だけ書いた本、検証不可能な本は、その資料を与えて、これに感想文を書けっていう、そういう授業のやり方というのは、僕は非常におかしいんじゃないかなというふうに思います。
最後に、ちょっとまとめますと、この10項目要求というのも、これたしか県教委から通知が出とると思います。これには非常に慎重に扱えと、しかも学校でやれる、現場でやれることはあんまりないと、判こを押すというのは法的にも問題があるということを書いてるわけです。
学校は、労働条件ももちろん大切です。本当に守るべき権利は守らなきゃいかんと思いますけれども、ほんなら週5日制の趣旨を徹底してくれっていうような、これは何ですかね、これは。僕は、読み方によっては、もう週休2日は労働者の権利だから、絶対出ろと言うなよというふうにもとれんでもない。それから、学校職員会議の決定を最大限尊重しろと、これはその学校、その職員会議というのは学校長が主宰しますから、学校長の決定を最大限尊重しろということかなというふうに思うけど、趣旨からすると、どうも反対のような気がします。何かよくわけがわからない。
だから、そういうようなことじゃなくて、本当に学校現場で子どもたちのために、その先生と職員がどうやって信頼関係を醸成してやっていこうかという、そういう開かれた、あるいは信頼される学校に変えていかなければいけないんじゃないかなというふうに思いますけれども、いかがお考えですか。
以上。
◎教育長(諌山康雄君) 10項目で、今私の手元にあるのは8項目でございます。ということは、その労働慣行を守れというのとそれから10番目の職員会議云々というのは、それは要求としては取り下げています。ただ、上の8つの項目につきましても、それは校長の管理運営事項とともに要望事項、教職員の要望事項として、校長は話し合いに応じているようでございます。
だから、それについて話し合いをし、納得する、納得しないというふうなことで話が長くなったようなことも聞いたことがございますけれども、いずれにしましても、私としましては、組合活動というのを否定するわけでもございませんけど、こういうことの話し合いを何回もするんじゃなくて、子どもの目線に立って、どんなふうに学校をつくっていくかということで、先生方、校長先生方が一生懸命論議を闘わすような学校につくり上げてみたいと、そういうふうに思います。
それから、データの分析の仕方につきましては、まだ私ども、パソコンというか、パソコンをやっと習い始めたということで、なかなか分析の方法がよくわかりません。また、いろんな方のお話をお伺いしながら、データを大切に生かす方向で頑張ってみたいというふうに思います。
それから最後、平和授業につきまして、今、例えば感想文を押しつけると、私も教員の出身でございますので、何か自分が授業をしますと、どんなふうに子どもは考えたかなというふうに、すぐ反応をとりたがって、すぐ作文書きなさいとか、感想文書きなさいと言うんですけれども、そういうやり方も含めまして、先ほどの議員さんにお話しましたように、平和授業について検討委員会ということで、そういうやり方、あるいは資料、あるいは今年4回やっていますが、4回が本当にいいのかどうなのか、それから今、授業としては道徳の時間を使ってやったり、あるいは総合的な学習の時間を使ったり、あるいは特別活動の学級指導という時間を使ったりして、いろんな形でやっているわけなんですけど、そういう回数だとか、あるいはどの領域でやるのかとかいうふうなことも含めまして、平和授業に関する検討委員会を立ち上げてみたいと、そしてその結果が、親御さんや、親御さんといいますか、保護者の方、あるいは市民の方に納得いただけるような形の材料をつくってみたいというふうに思っております。また、でき上がりました折には、先生方も授業をぜひ見ていただいて、さすが日田市の教員がつくった平和授業はいいというふうに言っていただけるように頑張ってみたいというふうに思います。どうもありがとうございました。 |