平成14年度
『人を活かす』 橋本信一郎
ソフトバンク・ホークスが今年もリーグ優勝できず、松中や斉藤投手の涙にもらい泣きした。しかし、強いものが勝つのがプロの世界。昨年パ・リーグ5位で大型補強なし、年俸総額も巨人の三分の二の日本ハムが、リーグ戦一位、プレイオフも二連勝で優勝するには、それだけの理由があるはずだ。▼NHKクローズアップ現代(十月十七日)で「日本ハム優勝・極秘人材登用術」という番組があった。まず、ソフト開発に1億円かけたという「人材評価システム」によって、無名だった八木投手や大リーグで一勝もできなかったマイケル中村を発掘している。評価は身体能力・技術・戦術・性格等の四分野の項目を数値化したもので、そのシステムによれば松坂や小笠原は80点以上、オールスター出場選手は60点以上、一軍選手は50点以上の評価となるそうだ。限られた予算で如何にチームを強化するかのシステムであるが、マイケル中村は3千万円で獲得するなど人を活かしている。ドラフト一位に指名しても断られ、球場は閑古鳥が鳴くような厳しい環境でも、マネジメントによっては活路が見出せるものだ。強くなれば観客も金も入る。▼それに、ヒルマン監督のアメリカンベースボールから日本流野球への変貌もあったようだ。昨シーズン54個だったバントが、今年は133個のリーグトップになって、先頭打者の出塁生還率が48%にアップした。ホークスもスモール・ベースボールを目指したが、うまく実践したのは日本ハムだった。キャチャーも抑えのピッチャーならぬ、抑えのキャチャーに中嶋聡をすえた。「自由」にやらせるのがアメリカ流だが、日本人には「役割」を与えた方が落着くらしい。▼昨年はバレンタイン監督が、今年はヒルマン監督が優勝し、サッカーではオシム監督が日本サッカーを変えそうだ。日産はカルロス・ゴーンが立て直した。共通して言えることは、日本人の特長を引き出し、組織的に活用していることだ。外に目を奪われて忘れてしまった、あるいは自信をなくしてしまった「我々の強み」とは一体何なのか、もう一度、足元を見直す必要がありそうだ。
元日田市議会議員 橋本信一郎 〒877-0026日田市田島本町5-11 ひまわり保育園 0973-22-3306 自宅 0973-23-7386
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